ジャガー ハイブリッド・スーパーカー「C-X75」を製造へ
  2011年5月9日
● ジャガーはハイブリッド・ス−パーカーのC-X75を発売予定
● 内燃エンジンと電動モーターを組み合わせたC-X75は、CO2排出量を99g/km未満に抑制しながらもスーパーカーとしての性能を達成
● コンパクト化した高出力ガソリンエンジンと、パワフルな2基の電動モーターを搭載する四輪駆動モデル
● 60mph(約100km/h)に3秒未満で到達する加速性能
● 100mph(160km/h)に6秒未満で到達する加速性能
● 最高速度は200mph(320km/h)以上
● 電動モーターのみでの航続距離は50km超
● コンセプトを忠実に再現したカーボンファイバー製の軽量シャシー
● ウィリアムズとの画期的なコラボレーションによって誕生する英国製モデル
● F1で培われたテクノロジーを直接活用
● 販売価格は70万ポンドから(各市場の条件と税金によって価格は変動)
● 生産台数がわずか250台に限定された極めて特別なハイブリッド・スーパーカー



ジャガーは、本日、画期的なC-X75コンセプトカーを限定ハイブリッド・スーパーカーとして発売することを決定しました。

ジャガーC-X75はこれまでのジャガー車の中で最も先進的なモデルとなります。販売されている量産車の最速モデルにまったく引けを取らない性能を提供する一方で、最先端技術を採用したことにより、C-X75は経済性に優れた走りを実現します。このハイブリッド・スーパーカーは最高速度200mph以上を達成しながら、99g/km未満という極めて少ないCO2排出量を実現すると予想しています。

ジャガー社のブランドディレクター、エイドリアン・ホールマークは次のように述べています。
「人々はジャガーに革新者であることを期待しています。革新的である時こそジャガーが最高の力を発揮することを人々は知っているからです。C-X75はコンセプトカーとして極めて高い評価を受けました。その勢いを受けて開発されたこの特別モデルは、ビジネス的にも明確な見通しが成立しています。技術革新に対するジャガーの新たな自信とレベルをこれ以上明確に象徴するクルマは他にはないでしょう」

プロジェクトC-X75は、ジャガーのデザインと技術革新を究極の形に表現するモデルです。この高性能ハイブリッド・スーパーカーは、2010年パリモーターショーでデビューを飾った当初のコンセプトデザインスタディを忠実に再現しながらも、公道での走行を可能にする型式認証を得るための諸条件も満たしています。

ジャガーカーズのデザインディレクター、イアン・カラムは次のようにコメントしています。
「コンセプトモデルの時と同様に、ジャガーC-X75は路上においてもハッと息を呑むほど印象的なクルマにしようと心に決めていました。このモデルはジャガーの歴史上、最も秀れたスタイルを持ち、最も革新的なジャガーとなるでしょう。さらには、スーパーカーの世界においても、史上最も美しいクルマとなることが可能なモデルです」

さらに今回初めて、ジャガーC-X75はウィリアムズF1との協力の下で開発が進められます。ウィリアムズは、空気力学、カーボンファイバー複合材を使った製造、ハイブリッド技術などの分野における独自の技術を、ジャガーC-X75に提供する予定です。両社のコラボレーションによって、英国の自動車産業の技術と革新の最先端に位置付けられる車が誕生すると期待されています。

ジャガー・ランドローバーCEO、ラルフ・スペッツ博士は次のように述べています。
「本日、当プロジェクト推進確認の発表は、ジャガー・ランドローバーが今後も新しい技術を積極的に採用していく決意を端的に示しています。C-X75のようなスーパーカーは、最先端のデザイン、新しい環境テクノロジーのスマートな応用、モータースポーツに触発された性能を論理的に形として示すものです」

世界で最も高性能かつ環境的に持続可能なスーパーカーの製造するために、ジャガー・ランドローバーとウィリアムズが初めてコラボレーションすることは、両社の歴史にとっても新たな節目となるものです。また、ジャガーC-X75の製造にあたり、英国内で100人以上の高レベル技能職の雇用を創出することにもなります。

モータースポーツの最高峰で培った技術を、公道を走行する量産車に直接持ち込むことがC-X75の成功の鍵となります。カーボンファイバー製のスーパーカーのシャシーは驚異的な軽量化を実現しながら、非常に強靭で剛性の高い構造を作り出します。

コンセプトカーから量産車への移行をアシストするものとして、エンジンの選択があります。ジャガーは、当初のC-X75コンセプトカーで示されたマイクロタービン技術の実用化へ向けて開発を継続します。ジャガーの親会社であるタタはBladon Jets社の主要株主であり、Bladon Jets製の持つ極めて先進的なマイクロタービン技術を、将来のジャガー車で一役を担う中期的な施策として開発していきます。

プロジェクトC-X75を、従来のモデル開発プログラムの時間軸の中でショールームに登場させるためには、同レベルで革新的なエンジンを新たに開発することが必要でした。公道を走るスーパーカーは最先端の小容量、高出力内燃エンジンを搭載し、さらに、前後の車軸に強力な電動モーターを1基ずつ取り付けることになります。

ジャガー・ランドローバーのグループエンジニアリングディレクター、ボブ・ジョイスは次のように説明しています。
「コンパクト化することによって、エンジンを車体の低い位置に取り付けることが可能となり、その結果、最適な重量バランスが実現しました。また、コンセプトモデルの持つ息をのむような美しいシルエットを保持することも可能になります。ジャガーC-X75は、静音性に優れた電気自動車としての航続距離50km超の走行能力を持つ正真正銘のハイブリッドスーパーカーとなります」

モーターと内燃エンジンが組み合わされた場合、C-X75は0-60mphに3秒弱の加速性能と200mphを超える最高速度を誇る、世界最速の量産車となります。重要なのは、プロジェクトC-X75の軽量構造と最先端のパワートレインテクノロジーのおかげで、目標CO2排出量99g/km未満という環境性能と、この動力性能の両立が図られていることです。

ウィリアムズF1は、30年間にわたりモータースポーツエンジニアリングの最先端で活躍してきました。ジャガーC-X75のプロジェクトに参加することは、ウィリアムズF1チームのこのプロジェクトに対する熱意の表れです。英国自動車業界を主導する2社による協同が今回実現するのです。

ウィリアムズF1会長、フランク・ウィリアムズ卿は次のように語っています。
「ジャガー・ランドローバーとの新たな提携は、自動車業界において最も著名で象徴的なブランドと共に作業するという、心躍る機会を私たちにもたらしてくれます。ウィリアムズは常に自らをエンジニアリング会社と定義してきました。今回のプロジェクトを通じ、私たちは様々な専門的技術を駆使し、まさに特別な車を創り出すでしょう」

ジャガーC-X75はお客様の体験をも再定義します。将来、すべてのモデルラインナップを対象に再編成される販売およびアフターセールサービス体制に、ジャガーC-X75は新たな基準を設定します。わずか250台しか製造されないC-X75の価格は、市場と税金によって変わってきますが、70万ポンド〜90万ポンドとなる予定です。

タタモーターズCEOのカールピーター・フォスターは次のように述べています。
「わが社はいまだかつてこれほど野心的で最先端の製造プログラムを始動させたことはありませんでした。ジャガーC-X75はジャガーの将来を示すクルマです。英国におけるこのような革新的機会こそ、タタモーターズがジャガーに投資した理由の1つです。C-X75のような製品が現実となるのは本当に素晴らしいことです」


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